むくみの患者さんが増えています。
2014年12月3日
最近、むくみの患者さんが増えています。
むくみの原因のひとつはリンパ液の流れが滞ることにあります。
「リンパ」という言葉は患者さんでも知っている方がほとんどですが、
実際何なのか?分からない方が多いですよね。
リンパ管は血管と同じく全身に網の目のように張り巡らされています。
その役割の一つは、余分な水分と老廃物の回収です。血管の静脈も同じ役割が
ありますが、大きな老廃物はリンパ液で回収し運搬されます。
リンパは、心臓のポンプ作用で流れる血液と違って、自律神経によるリンパ管の収縮や
筋肉の収縮・弛緩によって流れます。
ですので、リンパの流れが悪くなる要因としては、以下のようなことがあります。
・運動不足からの筋力低下
・自律神経の緊張(ストレスなどからくる交感神経優位)
・暴飲暴食
リンパの流れが悪いとこんなことがおきます。
・肥満
・むくみ
・便秘
・セルライト
・肌荒れ
・老化、風邪
特に女性には大敵なものばかり!
リンパの流れが悪く、老廃物が体内に留まることによって、代謝が低下するので、
色んな悪影響があるんですよね。
よく「リンパの流れが悪いので、リンパマッサージをします」という方も
いらっしゃいます。良いことなので続けて頂きたいですが、
より効果的な方法として、以下のようなことをお伝えしています。
全身のリンパ液は、鎖骨のリンパ節に集まります。鎖骨がリンパ液の終着地点!
老廃物が多く集まりますので、まずは、ここの流れをよくし、全身のリンパ液を
吸い上げる力強めておくと、その後のマッサージの効果が変わってくるんですね。
手順としては、以下のような感じです。
1.コップ1杯のぬるま湯を飲む。
2.肩の力を抜き、前後に10回ほど回す。
3.腕を交差して鎖骨の上のくぼみに人差し指と中指をあてなでる。
左右10回ぐらいづつ行う。
マッサージ以外にもウォーキングやラジオ体操などの運動をしたり、
腹式呼吸、入浴なども効果的です。
食事では塩分を控えて、カリウム、タンパク質、ビタミンB1を取って、
適度に水分を取ることが大事。
無理しない程度に実践してみてください。